ロードバイクのギアチェンジなんて、わざわざ練習することもないだろ?と考える人は少なくないだろう。
しかし、ギアの使い方の上手い下手は確実にあって、マスターしている人は「より快適&ラク」にロードバイクを走らせることができる。プロのように1秒を争うような乗り方をしていない人でも、プロのコツは参考になるだろう。
1.適切なケイデンス
ケイデンスは個人の好みと能力にも左右されるが、一般的には「70~100回転(分)の間に維持する」のが望ましいです。
よって、この範囲内のケイデンスをキープできるギアの選択をすればよい。「いくつのギアを使う」ではなく、「70~100回転(分)で走れるギアはどれだ」って考え方のうがわかりやすいかもしれません。
「斜度が何%であれば、39−13Tで走るべき」等といった、万人に当てはまるギア比というものはない。個人の脚力と能力は変わるからです。人を真似るのではなく、ケイデンスキープをするにあたってもっとも漕ぎやすいギア比を選ぼう。
2.チェーンリングは50−34、リアは11−25が一般的
ふつうの脚力を持つ一般的なローディであれば、チェーンリングは50−34T(コンパクトリング)、リアは11−25Tでいいだろう。それだけあれば、トップギアにいれたとき、53−12Tと等しいギア比で回すことができる。
ちなみに自分もこのギア比にしています。チェーンリングは大きい方が見栄えは良くなるけれど、ノーマルチェーンリング(52−39T)でヒルクライムするのはけっこうな脚がないとキツイです。
3.ダメなギアチェンジ
やってはいけないのは、「ペダルを強く踏み込みながら、同時にシフトチェンジする」こと。たとえば、登坂の途中で苦しくなって、ケイデンスが落ちてからギアを落とす、、、ようなパターンです。
登坂では、脚が回らなくなってきてからギア操作するのではなく、早め早めのシフトチェンジを心がけましょう。
もうひとつ、アウター(フロント)×インナー(リア)、あるいはその逆はチェーンラインがナナメになり、負担がかかるのでできればしないほうがいい。いわゆるたすき掛けと呼ばれるチェーンラインです。
チェーンラインは、なるべくチェーンステーに対して平行になるようにしましょう。そのほうがチェーンもスプロケットもチェーンリングも長持ちさせやすいですよ。
アウターxローにするなら、フロントをインナーに落としても同じギア比になるので、上達するまで練習しましょう。
4.ギアチェンジのタイミング
個人的なシフティングのコツとしてやっているのは、「脚が6時のときにシフトチェンジする」です。
この位置だと、脚がスムーズに回せて、ペダリングのジャマになりません。一番気持ち悪いシフトチェンジの場所は、その逆の3時45分。
不快なことこの上ないです。「ん?」と思う人は試しにやっていただきたい。言わんとしている意味がわかると思います。
3時45分の位置で変速すると、足が結局のところ、6時の位置までぐーっと力が入る感じがするからです。
変速のタイミングと力を抜く加減が上達してくるとと今までよりも変速がスムーズになり、加速も良くなります。ロードバイクでの練習が一層励みになりますね。