初めてロードバイクを購入すると、ギアの変速の多さに驚くと思います。初心者はギアの変え方がわからないと思います。

今まで乗ったことのある自転車は、大体「低速、中速、高速」の3段変速か、子どもの頃の自転車なら、トップチューブに変速レバーがついている5段変速だと思います。

ロードバイク初心者にとって「どのタイミングでどのギアを使えばよいか」は意外と難しいです。私も初心者のころはギアチェンジに迷いました。

今回は正しいギアの変え方をご説明したいと思います。


1.ギアチェンジは走りながら

ギアチェンジは必ず走っている状態で行います。もっと正確に言うと「ペダルを漕いでいる状態」でギアチェンジします。

止まっている状態やクランクを逆方向に回している状態でのギアチェンジは絶対にしてはいけません。チェーンが外れる原因となってしまいます。

また、ペダルを漕いでいる状態でギアチェンジをするからといって、ペダルを力強く踏み込んだ状態でのギアチェンジもしてはいけません。ギアの歯車やチェーンを傷める原因となってしまいます。

急加速するためにギアチェンジをすると思いますが、必ず普通にペダルを漕いでいる状態でギアチェンジをして、ギアが変ってからペダルを踏み込むようにしましょう。


2.ギアチェンジのタイミング


ケイデンスを一定にするため

ロードバイクのライディングの基本は、「できるだけ同じケイデンスでクランクを回すこと」です。

ケイデンスとは、1分間のクランク回転数のことで、平地でも坂道でもできるだけ同じケイデンスで走れるようにギアチェンジを利用します。


加速するため

加速するためにギアチェンジすることは誰でも思いつくことですが、いきなり重いギアにするのはスマートではありません。加速するときは逆で軽いギアにギアチェンジします。

一度軽いギアに落としてケイデンスを上げてから、重いギアにギアチェンジします。そうすることで短い時間でスピードが出るスムーズな加速を実現することができます。


3.どのギアを使うか

まず全てのギアの組み合わせは使いません。

インナートップ、アウターローの組み合わせはチェーンラインが斜めになり、負荷がかかりすぎてチェーンが外れたりする原因にもなります。

できるだけ真ん中の組み合わせを中心にして、ケイデンスを一定にしてください。

正しいギアの変え方をマスターすれば、仲間と差がつき加速やコーナー立ち上がりなどで有利になるでしょう。