ロードバイクの分野における、スプリンターという言葉を聞いた事があるでしょうか。

レース用語として用いられる事が多いのですが、どういうタイプ、走り方をスプリンターというのか、見ていきたいと思います。


1. ロードバイクにおけるスプリンター

ロードレースにおいてスプリンターとは、陸上の短距離走の選手のような位置づけで、ゴール数百m手前からスパートをかけて優勝争いを狙う走りを得意とします。

一般的には競輪選手のような大柄でがっしり体格で、持久力よりも瞬発力に長けた人が多いのが特徴です。

優勝を決める瞬間であるゴール前で、コンマ1秒レベルの速さを競い合うのがスプリンター。

スピードはプロなら瞬間的に時速70~80kmに達するとも言われており、コース中間のポイント設置地点やゴール手前での高速スプリント勝負では絶対的な強さを発揮。

ゴール前で切迫した勝負を行うため、基本レースで優勝する選手はこのタイプで、そのため名前も売れやすく著名な選手も多いのがこの分野。

このような選手は平地や下りは体重を活かし抜群の速さで駆け抜けますが、その重い体重がネックとなりヒルクライムなど上りが苦手な事が多いと言われています。


2.スプリンターに向いている人

以上の条件から、大柄な体で瞬発力が高い人がスプリンターに向いていると言えますが、スプリンターは天性の才能が必要と言われています。

それはなぜかというと、レースを走り切るにはある程度の持久力も必要で、瞬発力と持久力の相反する筋肉の割合が大切であって、これはもともとの大きな体と、それら力を発揮するための必要な長い手足なども含め、生まれ持った要素が大きいから。

スプリンターを目指している人で上記のような体の条件であれば、非常に幸運と言えますね。


3.スプリンターとしてレベルを上げるには

スプリンターとして強くなりたいのなら、スプリントにふさわしいトレーニングを取り入れてみましょう。

短い時間でかまわないので、軽いギアで高速に回した後、重いギアで高速に回す練習方法。

軽いギアの時は、最初の目標は100回転〜を目指し、最終的には130〜150回転で回せるように頑張ってみてください。

軽いギアのあと重いギアで高速に回すとスピードが上がるはず。

またはちょっとした上り坂でスプリント練習を取り入れるのも手。

全力で漕ぎ、限界と思った段階からもう一発頑張ってみます。

いずれも強度が高く辛い練習にはなりますが、瞬発力を鍛えるには効率的です。

これらのトレーニングの際は、正しいフォームとペダリングに気をつけて行ってください。

ロードバイクでの練習以外には腕や上半身、体幹を鍛える筋トレも効果的。

大きな筋肉が鍛えられると瞬発力が向上しますので、ロードバイクに乗れない日など積極的に行ってみてください。