ロードバイクの分野におけるクライマーとは、文字通り坂を上ることを得意とするタイプの選手。

スプリンターと比べるとどのような特徴があるのでしょうか。またクライマーに向いている人についてもご紹介します。


1. ロードバイクにおけるクライマー

クライマーとは、登りやヒルクライムを得意とする選手の事を言います。

登りは重力に反して登って行くので、体重の軽い選手の方が有利であり、細身であったり小柄であったりする場合が多く、陸上競技でいうとマラソン選手に近い感じでしょうか。

ゴールが登りになっている山岳コースでステージ勝利を狙ったりします。

険しい山岳のレースでは「この山を制した者がそのまま優勝する」とまで言われ、レース全体で1割程しか山岳がなくても、決定的な差がつく事もある程。

スプリンターほど筋力がない事が多いのでスピードや勢いは劣りますし小柄なので目立ちませんが、身軽な分スイスイ登りを登っていく姿はクライマーならではでとても印象的です。


2.クライマーに向いている人

先に述べたように、外見はスリムで小柄な人がクライマーに向いていると言えます。

小柄で筋肉が付きづらく、瞬発的な動きは苦手だけど登りは嫌いじゃないし、くるくる回しながらロードバイクから降りずに登っていける…こういう人は、クライマーを目指すといいかも知れません。

瞬発力や筋力はスプリンターの方が上で小柄なクライマーには不利ですが、軽い分登りのスピードがスプリンターとは比較にならない速度差を持つため、コースに1つでも峠があるとクライマーが先にゴールできるほど差が出るので、小柄だから不利と考えずクライマーを極めるのも手。


3.クライマーとしてレベルを上げるには

さらにレベルアップを目指すなら、筋力は必要最低限にして体を軽くし、心肺持久力を鍛えてみまししょう。

経験としてロードバイクでいろんな坂を登り、筋持久力や心肺機能を鍛える、体幹を鍛える筋トレをする(瞬発力の速筋ではなく、持久力に大切な遅筋を鍛える)、そして車体、自分の体も合わせ軽量化を図る、これらがとても効果的と言えます。

タイヤやチューブを軽量と謳っているものに変えたり、高価ではありますが軽量のホイールに変えると、随分足回りが軽く感じられると思います。

またプロのクライマーほど減量に勤しむので、減量にも挑戦してみましょう。

車体の重量を1kg落とすのは大変ですが、自身の体重なら1kgの減量は可能でしょう。

クライマーにとって1kgの重量差は大きいですので、できる範囲で積極的に取り組んでみてください。

それから何でもそうですが、これらを苦行とするより、楽しんで練習をすることが何より大事です。

辛くしんどい道のりですが、登りを登った先には景色が開け、また達成感も大きくやりがいのあるカテゴリーですので、楽しみながらクライマーとしてのレベルが上げられるよう励んでみてくださいね。