エアロバイクは水泳やランニングと違い、心拍数を一定のレベルに保つことができるため、心肺機能の強化や筋力強化、ダイエットなど、目的に応じたトレーニングが可能になります。

エアロバイクの特徴を理解し、トレーニングにうまく活用する方法を考えてみましょう。


1.エアロバイクの種類とは

エアロバイクは大きく分けると、アップライトタイプ、リカンベントタイプ、スピンバイクタイプの3種類があります。

アップライトタイプは、いわゆるママチャリと同じような姿勢でサドルにまたがり、ハンドルを握って乗るタイプのものです。

ハンドルは固定されていますが、サドルの高さは調節ができ、自分のペダリングに合った姿勢で運動することができます。

心拍計や走行距離などが表示でき、負荷の調整も出来るので、トレーニング向きのエアロバイクと言えるでしょう。

リカンベントタイプは、背もたれに身体を預け、ペダルを漕ぐと言うタイプのエアロバイクです。

アップライトが自転車と同じ、上下運動でペダルを回すのに対して、リカンベントタイプは足を前の方に蹴り出す屈伸運動でペダルを漕ぎます。

スピンバイクはサドルにまたがり、アップライトと同じように上半身を起こしてペダルを漕ぎます。

ハンドルの位置を変えたり、サドルやペダルの位置を細かく調整でき、また高強度の無酸素運動にも長時間の有酸素運動にも使え、本気でロードバイクのトレーニングに取り組みたい方にオススメです。

ハンドルに心拍計が付いているタイプが主ですが、パワーメーターは高価格機種にしか付いていないケースが多く、購入を検討する場合は、確認が必要です。


2.エアロバイクでのトレーニング方法

体力づくりには非常に有効なエアロバイクですが、注意しないといけないのは、ロードバイク=エアロバイクではないため、ペダリングの上達を目的としたトレーニングには向いていないということです。

トレッドミルで走るのと、実際のランニングが違うように、ロードバイクで走るのと、エアロバイクでペダルを漕ぐのでは、姿勢や負荷のかかり方が違うため、全く別物と考えていただいた方が良いでしょう。

バランスやペダリング技術の上達が目的の場合は、ローラー台を活用するなど、目的に応じて使い分けると良いでしょう。

エアロバイクトレーニングの際に目安にして欲しいのは、心拍数とケイデンス。

普段、目標心拍150、ケイデンス90~100でロードバイクのトレーニングを行っている方は、エアロバイクでも心拍150、ケイデンス90~100を目安にトレーニングされると良いでしょう。

この時のワット数が、理論上ロードバイクでのトレーニングと同程度の負荷となります。

ジムなどでエアロバイクを活用してトレーニングする場合は、心拍やケイデンスを参考にしながら、自分に合った負荷を見つけてトレーニングすることで、心配機能の向上が期待できるでしょう。