ロードバイクを乗っていてタイヤの交換時期に気を配っていますか?大概の方は無頓着だと思います。

ロードバイク唯一の地面との接点であるタイヤの交換時期やメンテナンスについて紹介します。

タイヤの交換時期の目安として一般的にミシュランみたいに柔らかいタイヤですと約2000km、コンチネンタルのグランプリみたいに固めのタイヤですと約5000kmが根幹時期と言われています。

これはもともとのタイヤの構造(トレッドの太さや耐パンクベルトの有無)による耐パンク性能に依存しています。

しかし、タイヤの寿命はタイヤの構造や走行距離によるものだけでしょうか?タイヤの寿命は、走行距離に加えて、使用している期間や、保管状況で大きく変わります。


1.タイヤが台形になっている

新品のロードバイクのタイヤはカーブ時のグリップ力保ったり、転がり抵抗を減らすため、正面から見ると山なりに形成されています。しかし、長い距離を走行するにつれて、地面と一番接するコンパウンド部分削られ、タイヤが摩耗し平らな状態へ変化していきます。

摩耗して平らな状態が進むと、タイヤが薄くなりパンクしやすいだけでなくコーナーの最中にグリップを失います。特に下り坂などはとても危険です。

そのまま使用し続けるとセンターのゴム(コンパウンド)がなくなり、ケーシング(繊維)が出てきてしまいます。摩耗は前輪よりも後輪が進行しやすいです。体重の7~7.5割ほどが後輪に掛かっています。またペダルを踏むと路面との摩擦を生み出すからです。


2.紫外線による劣化

紫外線を多く浴びることにより、ゴムが劣化・硬化します。これもグリップ力が大きく低下する原因の一つです。

ロードバイクは細いタイヤでグリップ力を重要視する為、ママチャリより柔らかいゴム(コンパウンド)を採用します。その為耐久性は一般的なママチャリと異なります。

長持ちさせるには紫外線に当たらないよう室内保管がお勧めですが、現実的に室内が難しい場合は紫外線を防ぐロードバイク用の自転車カバーを使用しましょう。 外気にさらしっぱなしにしないだけでも全然違います。


3.2年以上同じタイヤを履いている

使用頻度が高くなく、室内保管していても、あまりに長期間の放置はやはり望ましくありません。外気に触れている以上、どうしてもゴムは劣化していきます。

タイヤの側面にひび割れが見られるようになったら交換時期のサインです。ゴムは生モノと思って取扱いましょう。

特に、高速で走るロードバイクにおいてはタイヤの形状の変化によるグリップ力の低下は、スピードはもちろん、安全性も大きく左右します。


4.即交換したほうがいい場合

1mmや2mmの小さな金属編や石がタイヤに刺さっている場合があります。トレッドのベルト部分で止まってチューブまで貫通していない場合がありますが、何等かの拍子で突き抜けてしまう可能性があります。

また、パっと見ただけでは何か刺さっているかどうか分かりにくいので、ゆっくりタイヤを回転させながら見ていきましょう。タイヤをホイールから外してみてみると分かり安いです。(タイヤ交換時に初めて金属片が刺さっていることに気づいた!という方も多いかと思います)