シティサイクルでは、サドルの高さやハンドルの位置などあまり気にせず乗っていると思いますが、ロードバイクではそれぞれ適切なシートポジションが存在します。

どのパーツをどう設定すればいいかを見ていきましょう。


1.ポジションの基本・サドル設定

シートポジションがきちんと出ていないロードバイクは乗りにくいばかりか、体に余計な負担がかかり疲労や故障の原因になります。

せっかくのロードバイクですから、きちんとしたポジションで気持ちよく乗りたいものです。

ロードバイクにおいて大事なのは、サドルの高さや前後の位置とハンドルの位置で、これらでおおよそのシートポジションが決まります。


2.サドルの位置設定

まずサドルの位置を決めそこからハンドルの位置を決めていきますが、適切なシートポジションにするためには、ペダルに脚を置きそこから割り出します。

サドルにまたがり、拇指球(親指の付け根の下のふくらみ)がペダルの中央に来るように気をつけながら、ペダルを一番前の位置に動かします。

この状態で、拇指球から上に垂直に伸ばした直線上に膝のお皿がくるように、サドルの前後を設定します。

前後調整の際は、サドルの角度が水平になるように気をつけてください。

高さの設定は、ペダルを一番に下げた状態でかかとを乗せ、膝がほんのわずかに曲がるか伸びきるぐらいに設定します。


2.ポポジションの基本・ハンドル設定

サドルの基本的な前後と高さの設定ができたら、次にハンドルの位置を調整します。

ハンドルはステムやスペーサーで高さや角度を調節できますので、それらで適切なシートポジションになるように設定します。

高さの目安は、始めのうちはサドルと同じ高さか、サドルより少し高めな位置が無理がなくていいでしょう。

両手を伸ばし上に上げそのまま手を降ろした時にハンドルのブラケットがくるようにします。

また路面からの振動をモロに受けないように、腕を軽く曲げた状態でハンドルに手を置きますが、この時背中と腕の角度が90度になるようにしましょう。

この状態にならない場合は、高さはスペーサーを入れ替える、距離はハンドルの角度を変えたり、ステムを交換するなどして調節します。

このような事を基準に設定をしていくのが、ロードバイクのシートポジションの基本。

こうする事でお尻、脚、腕に上手く体重を分散させられるようになり、また前傾姿勢になるので遠く速く走れるようになります。

ですが前傾が強くなると空気抵抗が減るので力が入れやすくなりますがその分疲れやすく、特にはじめのうちは辛いポジションになりますので、まずは無理のない角度で調整するようにしてください。

体が慣れてくると上手く分散させられるようになり、前傾への抵抗も減りますので、そうなってきたら理想のポジションに設定しみてください。

そこまでなるには多少時間がかかりますが、自分なりのベストなポジションを見つけて、快適な走りを実現しましょう。