ダンシングという言葉を聞いた事がありますか?聞きなれない言葉ですが、いわゆる「立ち漕ぎ」の事。 ロードバイクの世界においても、時としてダンシングが使われます。
それはどういう時に使いどんな練習メニューでマスターできるのでしょうか。
1.ダンシングとは?
ロードバイクにおけるダンシングとは、体全体の筋肉や体重を利用してペダリングする事。
瞬間的に大きなパワーを生み出す事ができるので、特に上り坂では威力を発揮します。
その他にスプリントで使われる事もありますし、ロングライドで疲れた時、姿勢を変えたい時などに用いられる事も。
シッティング(座り漕ぎ)より力を入れやすいため重いギアが踏めますが、体力の消耗が激しく心肺への負担も大きくなるため、長時間続けることは難しいです。
2.正しいダンシング方法
ダンシングはただ立ち漕ぎをすればいいかというと、そうではありません。
きちんとしたフォームで行わないと、シッティングより効率が悪く逆効果になります。
正しいダンシングとは、腰は引き気味で重心は後ろ、顎を引いて体が前にいかないようにし、脇を締め体がぶれないようにします。
体重がハンドルにかからないように、基本のシッティングの姿勢からスッと腰を上げるイメージで。
右足を踏み込んだら、バイクはから浮く左へ、左足の場合はその逆で、バイクは右へ。
振り過ぎはパワーロスになりますが、小刻みに振る事でリズミカルにダンシングで漕ぐことができます。
上体も前後に揺れすぎないよう、なるべく安定させるようにしましょう。軸をしっかり持っておくことがポイントです。
3.ダンシングしてみよう
上記のことを踏まえて、練習メニューを組んでみましょう。上り坂が不安なら平地で試してみてもいいでしょう。
できれば誰かにチェックしてもらい、フォームやロードバイクが揺れすぎていないかを確認してもらうといいですね。
体幹が振れず、ペダルに上手く体重を乗せ、パワーが逃げないようなダンシングができるよう工夫してみてください。
4.休むためのダンシングも
ヒルクライム…上り坂で勢いをつけるためのダンシング、平地やゴール前で加速する時、疲れた時に体重を利用して、下ハンドルを握ってダンシング(休息ダンシング)なども。
ダンシングを取り入れる事によって姿勢を変える事ができるので、疲労を分散させリフレッシュできます。
またお尻への負担も軽減されるので、上りのパワーを発揮するダンシングがスムーズにできるようになったら、休息ダンシングも取り入れてみてはどうでしょうか。
上り坂やゴール直前に行う「攻め」のダンシング、休息や疲れを取るためのダンシング…その時々に応じて使い分けられるので、マスターしておいて損はないですね。