ロードバイクで練習する時にほとんどの方が敬遠したくなることと言えば、長い坂道を登り続ける場合だと思いますが、坂道を登り続ける状況では、走り方を知っているのといないのとでは大きな差が出ます。
ツールドフランスで活躍しているアルベルトコンタドールを例に紹介します。
1.ダンシングの肝はうねり?
世界最高のダンシングを放つのは文句なしでアルベルト・コンタドールなのだが、沢山の人は彼の少し奇抜なモーションに目取られてダンシングの結果を見ていません。
コンタドールがダンシングすると、バイクがどこかにぶっ飛んでいきそうなくらいグニャグニャとうねっている、小さく八の字を描いているようです。
これがコンタドールのダンシングの結果であり、早さの鉄則ですね。やはりバイクコントロールが上達するまで練習したほうがいいですね。
2.なぜ、うねると速いのか?
ロードバイクが最も速く走る瞬間は、完璧なコーナリングをしている時が一番速いんです。ダンシングの時にバイクが振れなきゃいけない理由はそこにあります。
いわば「小さなコーナリングを連続で生み出して加速するのが真のダンシング」ということですね。
登坂ダンシング>スプリント>シッティングの順にうねりの大きさが異なります。
3.ダンシングで体をよじらない
肘を曲げ、体を精一杯よじり、全体重をペダルに掛けるダンシングで、ホアキンのように激坂ですさまじいパンチ力があるわけではありません。
ところがコンタドールは肩を前に出したり後ろに下げたりを繰り返すだけで、全然体をよじらない、肘も肩を動かすために少し曲げるだけです。
コンタドールのダンシングは、攻めるにしてはあまりにも体が起き上がり過ぎています。いわゆる休むダンシングに近いんですね。
そもそもがダンシングなんてものは長時間続けるようなことじゃないのだが、コンタドールはそこを長時間続けるために守りのダンシングをアレンジして乗っています。
シッティングより瞬時にアタックに対応できるし、逆にアタックすることも出来るし、体力的にも戦略的にもオールラウンドな鉄壁のダンシングというわけです。
コンタドールは頭から胴体、骨盤までがダンシング中も常に一直線で、その状態で体をよじらないので「バイク上でランニングしているようなダンシングになる」わけですね。
上記のことから、ダンシングというのは本来体をよじらないで、バイクを振ることが重要です。いきなり言われてもかなり練習しないと難しいですね。
諦めずに上達するまで、動画などを見てロードバイクを乗りこなしましょう。