ロードバイクは速度がとても出やすく快適にどこまでも行ける乗り物ですが、その反面でオーバーペースになってしまうと大きな負担がかかってしまう側面もあります。

そのため、ペース配分の上達がとても大切になってきます。

特に速度を決める要素にケイデンスは欠かせませんので自身に最適なケイデンスを理解していくことはロードバイクをより楽しむためには非常に重要になります。


1.脚質の違いと最適なケイデンス

ロードバイクを走らせる人の脚質は主にトルク型とケイデンス型の2種類の脚質に分類していくことができ、それぞれに特徴と長所がありますのでそれらを理解することは自身の走りに多くのヒントとして帰ってきます。

まず、トルク型の特徴としては重めのギアを低ケイデンスで踏み抜いていくことが得意な脚質になります。

低いケイデンスで速度の維持を行っていくので、必然的に大きなパワーを生み出す事に長けていて筋持久力にも優れている場合が多いです。

そのため、筋肉量も多く必要になるため体格の良い人などがトルク型に向いています。

次にケイデンス型は、非常に高いケイデンスで速度維持を行うタイプの脚質です。

一般的にはケイデンスが上がるにつれて心拍も非常に上がってしまい、ケイデンスの維持が困難になりますが、ケイデンス型の人の多くは高い心肺機能を持っている為に強度を維持できます。


1.なぜ目標とされるケイデンスは90?

一般的に目標とされるケイデンスは90と言われていまして、この数値が最適なギア比はレースの場合ですと周囲の速度変化に素早く対応できるケイデンスとして推奨されています。

また、この数値ですとハムストリングを有効活用するためにも最適ですのでロードバイクで安定して力を発揮するためにも目標とすべき数値となります。


2.ペダリングに使用する筋肉群

ペダリングに使用する筋肉群は上半身から体幹まで全身に筋肉を総動員してペダルを回して動力とするわけです。

特に下半身にかかる負担は大きく、太ももの筋肉の特徴を理解した上で上手く使い分けることがより速くさらに遠くへ走るためには大切になります。

今後の練習による上達の差にも繋がっていくこともあります。


1.大腿四頭筋とハムストリング

大腿四頭筋は最大出力は大きいですが持久力にかける為にアタックやスプリントなどの短時間高強度が必要な場面に使用していくことが理想的です。

ハムストリングは持久力に優れているために巡航していく際に使用していきたい筋力ですので、この筋力群を利用するために最適なケイデンスが90になります。

また、初心者の方にとってはケイデンス90はとても速く感じることと思います。

そのケイデンスではすぐに足に疲労がたまってしまう場合も考えられらますので、高いケイデンスに体を順応させるトレーニングを取り入れてペダリングの上達を目指していくことも重要になります。