ロードバイクを始めたばかりのころは購入した完成車についているハンドルで快適に過ごせるのですが、しばらく乗っているといろいろとカスタム欲が出てくるんですよね。
ハンドルなんかもその対象でして手頃な値段からあるのでひとつ買ってみようなんてなるわけです。じゃあどのハンドルがいいのかと調べ始めるのですがその種類の多く、選び方が難しいです。
バイクショップの店員さんに聞けば簡単におすすめを持ってきてくれるとは思いますが、お店が近くにない場合にネットで購入するとなるとある程度の知識は自分で知っていないといけません。
ということでロードバイク初心者がはじめてハンドルを変えようと思ったときに知っておきたいハンドルの基本的なことをご紹介します。
1.ハンドルの素材
・カーボン・アルミ・スチールの3種類があります。一般的なハンドルはアルミです。
カーボン製のものは軽いですが価格が高くなります。トラックハンドルやランドナー向けやクラシックなハンドルにはスチールのものがあります。
2.ハンドルの種類
ハンドルといってもタイプによって様々な種類があります。
ロードバイク向け
ロードバイクメーカーやパーツメーカーがロードバイク用に発売しているハンドルです。メーカーとして有名なものには、Ritchey、3T、Easton、、FSA、、nittoなどがあります。
フレームブランドの完成車に使われているハンドルでも上記のブランドのものを付けている車体があったりします。後述しますが、形状の違いやワイヤー溝付がついているものなど様々な製品がラインナップされています。
ステム一体型
カーボンのものが多く空力を考慮した形状やより多くのポジションを取れるような形状のものもあります。カーボンの場合は軽さも魅力的です。
ステムと一体型になっているためハンドル幅のほかにステム長も考えて選択する必要があります。高額なものが多くなります。
DHバー
トライアスロンやタイムトライアルバイクに使うハンドルです。ハンドルとDHバーが一体型のものと、DHバーのみの独立したものがあります。
独立タイプのものは一般的なロードバイクハンドルにも取り付け可能です。
3.バークランプ径
ハンドルを変える際に重要になるハンドルの中央部の径となります。現在使っているステムの径と合わせて使う必要があります。
ロードバイクでは31.8mmが主流サイズとなっています。クラシカルなクロモリフレーム場合25.4mmや26.0mmといったサイズが細身のステムに合わせて使われることがあります。
4.ハンドル幅
ハンドル幅の基準は下ハンのパイプのセンター間の長さになります。C-C420mmのように記述されます。サイズの選び方は一般的には肩幅と同じものがちょうど良いサイズになります。
ただハンドルのタイプによって同じサイズ表記でも形状は異なります。ランドナーのようなハの字に開いているものは同じハンドル幅でも上ハンドル部分が短かくなります。
幅が広いとダンシングなどがしやすく、幅が狭いとハンドリングがクイックになります。
5.リーチ・ドロップ
リーチとはハンドルとステムの接点部分からブラケットまでの距離です。ドロップとは上ハンから下ハンまでの落差をさします。
クラシカルなハンドルは丸ハンと呼ばれるドロップが深いものが多いです。リーチが短いとハンドリングがクイックになります。
6.ハンドル形状
ハンドルの曲がり方は大きく分けて3種類あります。それぞれ特性が違うので好みのものを選ぶといいです。
シャロー
丸ハンと呼ばれるドロップ形状の丸みが大きいタイプです。クラシカルな見た目なためクロモリフレームによく似合います。
現役のプロロードバイク選手の中にもシャロータイプを好んで使う選手がいます。ドロップの落差がおおきいので下ハンを握って大きく前傾姿勢を取ることの多いスプリンターにも好まれるようです。
アナトミック
下ハンが直線的になっているものが多いです。また下ハンの一部が手に合わせた握りやすい形状になっています。手のひらのくぼみに合うように波打った形状のものもあります。
アナトミックシャロー(コンパクト)
シャローのような丸みのあるドロップとアナトミックのような直線ぎみな下ハンが特徴的です。リーチに比べ下ハンの先端が長いので下ハンポジションが浅く握れるメリットもあります。
リーチもドロップも小さいので手の小さな人にも握りやすい形状です。
ロードバイク用のハンドルの選び方として、曲がり方の形状、ハンドル幅、クランプ径、素材、リーチ・ドロップと多くの違いがあります。
ロードバイクを買ったときに付いていたハンドルに満足できなくなったら、自分の好みのハンドルを探してみるのも面白いです。これぞという自分にあったハンドルを探し当てたいところです。