ロードバイクだけでなくスポーツで大きな結果を残すために、メンタルをトレーニングすることは大切です。ただ、自分の意志だけでは、モチベーションが低下してしまう可能性があります。そこで、ヤル気を高めるための工夫が必要です。
そのために、よく用いられるものに「練習日記」があります。日々の練習日記に目標や内容を書き込むことで、自分の行ってきたことがよくわかり、上達度や進歩を理解できます。
ここでは、ロードバイクにおいてパフォーマンスを向上させるために必要な「練習日記の書き方」を解説していきます。
「目標」「改善点」の二つの内容を書けば、上達度が向上する
上達した一流メンタルコーチは選手に結果を出させるために、自分のやりたいことや不安に思っていることを日記に書いてまとめるように指導します。書くと自分の思っていることが明確になるため、本当の気持ちや悩んでいることに気がつくことができます。
その中で、技術を上げるためには、特に「目標」と「改善点」を具体的に書く必要があります。
目標では、「今自分が何をやりたいのか」「どのようなプレーをしたいか」「ロードバイクを続けて何を学びたいか」など、未来像を明確にさせます。これにより、気持ちがワクワクします。
「優勝」「究極のプレー」など、想像するゴールが大きいほどワクワク感は増大します。これから行うことに最高の出来事を付け足すことで、練習により熱心に取り組もうと強く意識されます。
次に、目標を達成するために必要なノルマを設定します。目標から逆算し、自分の実現可能なトレーニングプランを立てます。これにより、達成すべきゴールがさらに具体的に落としこむことができます。
そして、計画したトレーニングを行って、「自分が克服しなければいけないこと」「さらに必要なこと」など改善点を探します。練習や試合の終わった後に、今までの練習の取り組みに変更点があるかを振り返ります。
そのつど修正を加えることで、より目標を実現する可能性を高めることができます。
このように「①目標 →②練習計画 →③実行 →④改善」を日記に書いていきます。一連のサイクルを日誌に残すことで、レベルアップに必要なものが明確になり、効率的に練習することができます。
プロのトレーナーほど上記の流れの中で選手の「目標」を明確にさせます。理由は明確でであり、目指したいと本気で思える目標を持つのとそうでないのでは、その後の練習の取り組み方が大きく変わるからです。
現状維持の目標では、後で立てようと思う練習メニューが全て本気を出さなくてもできる内容になってしまいます。結果として日々の練習にワクワク感ややりがいがなくなってしまうため、競技力向上につながりません。そのため、夢物語でも良いので達成することで興奮する目標を本気で想像することが大切です。
そして、一流アスリートほど、改善を徹底的に行います。練習や試合後に内容をフィードバックし、改善を怠りません。野球の世界では、一打席のバッティングを試合中のベンチでノートにまとめる選手もいます。
多くの人は目標と練習メニューを立てて練習するだけで終わってしまいます。しかし、改善をしなければ、日々の練習の中で新たな発見は生まれません。
すると、練習しても成長が頭打ちになってしまいます。
たとえ小さなことでいいので、ノートに日々やった内容を書きましょう。その最中に「こうすればよかったかな」と自らあなたの練習メニューに意見を出しましょう。
自分から提案し、実行することで工夫の仕方が増えていき、効率よく技術を身につけることができます。これが、上達度の向上に繋がります。