ロードバイク乗りにとって室内練習では必須のローラー台というのは、ある種のあこがれがあるとでも言っても過言ではないかと思います。
不思議とローラー台を買ったほうがいいのかなと思うようになってくることが多いと思います。特に冬の時期になると寒くてロードバイクで外を走るのがつらくなってくるため、余計にほしくなってくるものです。
さて、では実際に購入を考えてくると必ず迷ってしまうことがあります。それが「固定ローラー」か「3本ローラー」のどちらを買うべきかということです。
値段としてはそこまで大きな違いもなく、機能としては室内練習においてローラーでトレーニングするだけなので初心者が両方とも買う必要はまったくありません。しかも、購入すると場所をとりますので2台もあると確実に邪魔にしかなりません。
そのため、購入するならば必ずどちらかを選ぶ必要があります。本当に結構悩んでしまうものです。そこでまずは両者の違いを見ておきましょう。
1.固定ローラーの特徴
固定ローラーの特徴としては後輪が固定されているために「安全」であり、ローラーで圧をかけるために「タイヤが摩耗しやすい」ことと、スピードを上げていったときに「音がうるさい」ということが挙げられます。
対して3本ローラーのほうは3つのローラーの上でロードバイクを固定せずに使用するため不安定で「危険が伴う」可能性があり、タイヤの摩耗や音のうるささは固定よりはましという面があります。
私の結論としては書くローラー台の目的は大きく次のように分かれると思っています。
2.3本ローラーのすすめ
3本ローラー…自転車におけるバランス感覚を鍛えて軸を作る、固定ローラー…室内トレーニングでパワーを上げるトレーニングを行う
根本的な使い方としてはこの2つに分類されると思います。
3本ローラーを使って得られる一番の恩恵はバランス感覚にあると思います。あまりにバランスが悪いと走行ラインがぶれることになりそのような状態ではローラーから落っこちてしまいます。
しかし、3本ローラーを続けているとほとんどの人は安定して走れるようになり、もっと慣れてくると手を放しても問題なく乗れるようになってきます。
ここまで来ると実走でしっかりと軸をブラさずに走れるようになってきますので、今まで無駄にしていた力を推進力に替えることができるようになります。
上達してくると、3本ローラーでもある程度負荷をかけたトレーニングもできるようになります。ケイデンスを180でもブレずに回せるようにもなります。
ただし、スプリント練習など、ハンドルを引いてモガクようなトレーニングは危ないので、後述の固定ローラーか実走で行ってください。
3.固定ローラーのススメ
対して、固定ローラーは負荷機能を使わずともタイヤにローラーを押し当てているためにどうしても負荷がかかった状態になっています。
この負荷のかかり方は実走とはまた違い、「耐えながら走る」ということになります。
じわじわと脚に来る感じですね。これを利用して自分の鍛えたい部分を狙ってどのくらいの負荷をどの程度の時間をかけるという計画的なトレーニングが行いやすいということになります。
つまり、固定ローラーというのはどちらかというと「レースに出る人向け」であるといえると思います。
対して3本ローラーは自転車を初めてまだ上達していない人が使ったほうがその恩恵が大きいと感じます。
実際にはもっと使い方を工夫することで3本ローラーをレースのトレーニングに使用することも、初心者が固定ローラーで練習することもできますが、どちらがいいかと聞かれたら「3本ローラーにしておいたらどうか」と答えると思います。
固定ローラーはローラー用の後輪が必要になるので最終的な値段は3本ローラーのほうが安くて済むという面もあります。
もしも、室内練習用にローラー台の購入を検討している人がいれば参考にしてみてください。