ロードバイクには様々な特徴を持った選手が混在しています。
その中でパンチャーと呼ばれる非常に強いスプリント能力と登坂力の両方に長所を持った選手をパンチャーと呼び、ペテル・サガン選手が非常に有名です。
今回はパンチャーを目指す際のトレーニングを紹介していきます。
1,パンチャーとは?
パンチャーとはスプリント能力に長けてはいますが全体的な筋肉量は抑えることで軽量化できるので登坂能力や鋭い加速力に優れている事が大きな特徴です。
瞬発力という生まれつきの才能も大きく影響する脚質なので、才能とトレーニングの努力が非常に高度に融合して初めて完成される選手と言えます。
ロードバイクのレースではその瞬発力を活かして周囲の選手のアタックに反応したり、山岳ステージではスプリンターの多くが山の登坂部分で遅れる傾向が強いです。
その分終盤のスプリントで残った他の脚質の選手達を突き放して勝利をあげるようなレースがたびたび見られます。
1.レースでの活躍
近年、目立った活躍をしているパンチャーの代表格であるペテル・サガン選手の場合はこの瞬発力とスプリント能力を活かして、実際のレースでも様々なバリエーションの勝利を重ねています。
ある時はゴール前のスプリントを制し、別のレースでは終盤で逃げを決めてそのまま勝利をあげたりと非常に強さを際立たせる選手です。
近年はこのサガン選手の活躍により、パンチャーという脚質は特に注目される事が多いです。
2.パンチャーを目指すために
このパンチャーを目指すためにはまずは生まれつきの特徴として速筋の豊かさがあげられます。
この速筋を更に成長させるためにスプリント力を伸ばすトレーニングを積みながら体重増加に気をつけて筋肥大を避けた練習内容に取り組む事と瞬発力の向上を進めていく必要があります。
また、ロードバイクでのレーススキルの上達はパンチャーとしての能力を最大限に引き出すためには重要になります。
1.瞬発力とスプリント能力
瞬発力を高める練習としては平坦のコースでケイデンスを110程まであげて10秒ほどのスプリントを行い、1回ごとに5分から20分ほどの休憩を入れてしっかりと回復をさせてから次のスプリントを行うようにします。
合計3本から6本を行っていくと瞬発力の向上が期待でき、スプリント力の上達ができます。
このように元々の素質に加えて、瞬発力を高めるトレーニングを中心に取り組むことでパンチャーと呼ばれる選手に近づく事が出来ます。
そして、その際の注意点として体重の増加に最大限の注意を払う事が大切になります。
せっかく瞬発力を磨いたとしても筋肥大により体重が増加してしまっては、最大パワーを向上させるトレーニングを行っていない場合は加速力に悪影響を与えたり、登坂時のパワーロスに繋がってしまうので注意が必要になります。