ロードバイク競技において、一定の場所を走行するのには、ただトレーニングの量、上達レベル、持久力や筋力で単純にスピードが決まるのではありません。

もちろん上達レベルにもよりますが、コースによっては上り坂や平地続きなど様々な特徴があり、その特徴を有利に走行出来る人と、そうでない人が生まれてきます。

オールラウンダーはロードバイクの走行力は大きく、
・平らな道を走行する「平地力」
・上り坂を走行する「登坂力」
・瞬間的に急加速したり、最高速度を出す「瞬発力」




の3つの能力が影響します。このロードバイクの移動力に影響する3つの能力のバランスを、「脚質」と称します。

平地力が優れた人は、平地を非常に速いスピードで連続走行し、登坂力が優れた人は、上り坂をあっという間に駆け抜けていきます。そして瞬発力に優れた人は急激にスピードを上昇させ、驚異的な瞬間最高速度を誇ります。

これら要素は、ある一定の相関関係を持っています。例えば、平地を速くしようとトレーニングする場合、筋力が優れている方がスピードを出し易いが、それは体重の増加を意味するため、逆に上り坂を苦手とし易いです。

逆に、登りをトレーニングするため徹底的に軽量化を計ると、パワーが不足しがちになり、平地に不利に働きます。

このように、自分の強化を、どのような方向に向け、どのような特徴を持つ走りとしていくかの性格付けが、「脚質の強化」です。

脚質のバランスをどこにおくかなどによって、様々な特徴の走りが生まれ、またそれに呼称が付されている。ここではその脚質のタイプ別呼称を紹介します。


オールラウンダー

本来は両立が難しい平地と登坂において、優れた速度を誇ります。どのようなコース状況になっても、常に高速で移動できるのが特徴であり、競技特性の影響で瞬発力は必要とされないが、強化出来ない訳ではありません。


脚質の作り方

これまでの説明の中で、パワーがあると登りが苦手になるという相関関係を示して来たが、この原理をことごとく無視しているのが、オールラウンダーです。

理論上は非現実的に見えるが、実際にオールラウンダーが存在するように、平地と登りを、共に速く駆け抜ける事は可能です。

ロードバイクにおいてパワーがあると登りが苦手と考えるのは正しくなく、実際は筋肉が多く付くと、体重増加を招いて、登りが遅くなるのである。つまり、体重増加を伴わないパワーの増加を遂げれば、平地と共に、上りも比例して速くなるのです。