ロードバイクでロングライドをしたり、つい頑張りすぎて補給を忘れてハンガーノックになったことはありませんか。ロードバイクに乗ることを趣味としているかたは、聞いたことや体験したことがあると思います。

そんなハンガーノックとは何だろうか。実はハンガーノックという症状は最悪の場合、命を落としてしまうほど体からの悲鳴なんです。


ハンガーノックまでの経緯

私も1回経験したことがあります。もう何回もロングライドを経験していて、慣れてきた頃に補給をついつい忘れていました。

そうしたら、100kmをすぎたあたりで急にパワーが出なくなりました。やはりロングライドをなめてはいけないんです。

先が長いので、のんびり走ることにしていましたが、開放感から次第にペダルを回す脚がいつもより速くなりました。実は、ペース配分をせずに心の赴くまま走り出すのは、スタミナ切れを起こす原因です。

先が長い場合は、ちょっといつもよりも抑え目のペースで走るほうが、スタミナ切れをおこさず最後まで快適にロードバイクを楽しめたのに・・と後から後悔した走り出しでした。

仕事でもプライベートでも、いきなりスタートダッシュを切らずに、ちゃんとペース配分をして走ることが重要ですよ。

向かい風が気持ちよく、とても快適。途中で何度か水分補給をしながら、目的地へ向かいました。土地勘のない場所なので、何度か地図を見たり、道を間違えたりで、到着の予定時間を大幅に超えていました。

知らない道は、調べて出かけても、思ったよりも交通量が多かったり、路上駐車があったり、工事で通行止めだったりと、思わぬ小さなアクシデントが待っていたりしますよね。

このままじゃ、まずいと思ってペースをあげて、先を急ぎます。そしてなんとか目的地までゴールしましたが、かなり時間がかかってしまいました。

ゆっくり昼食をとっている時間もないので、ジュースとお菓子を食べたらすぐに出発しました。

朝食をたっぷり摂ることもせず、出かけてしまったのが大きな間違いでした。ハイペースで来た道を戻っていくとある時から、疲れからなのか、少し手足がしびれるなぁと思っていました。

行きの爽快感とはうってかわって、「いつまでこの道は続くの?」と、自転車に乗っているのが少し嫌になってきました。

なんだか頭もぼーっとしてきて注意散漫になってきたので、一本道で信号もほとんどない堤防沿いを走ることにしました。


ハンガーノックの初期症状

実はこの時、ハンガーノックの初期症状は始まっていたんです。だけど、ちょっと疲れただけだと思い、ここは我慢しました。

今思うと、この段階で、コースを見直して、少しでもお店がありそうな道を早めに選ぶべきでした。あの時、一体何Km/hで走っていたんだろう。と思うぐらいゆっくりでした。

ちっとも力が入らず、惰性で漕いでいるだけでした。やっとの思いで自転車から降り、ロックするのさえしんどく、店の前のベンチに座ると脚に力が入らず、動けない。

これでやっと食べ物を補給しましたが、一向に回復する気配がありません。

ですから、もう腹が減ったなどと実感してから補給するのは遅いのです。感覚的には、お腹が空いていなくても少しずつ食べるようにしましょう。