ロードバイクに乗っていると平坦の道のみではなくて、坂道もあれば高速巡航しやすい道まで様々な環境を走ることになりますが、その際にまず覚えていきたいのがロードバイクのギアチェンジの基本的な操作になります。

ブレーキやバランスを安定させて乗車する他に、初心者の方が特にコツを覚えていきたいのがギアチェンジになりますので、今回は状況別の使用方法などを紹介していきたいと思います。


1.ギアチェンジの基本的な考え方

ロードバイクのギアは主にクランク付近についているフロントギアと後輪についているリアのギアの歯数を組み合わせて使用歯数にケイデンスをかけた計算式の元に走っていきます。

そのために、例えば時速30キロで走ろうと考えた場合に重いギア比で低ケイデンスを維持して目標速度を達成する場合と軽いギア比で高ケイデンスを維持していくかなど、個々の能力によってギア比を選択していく必要があります。


1.初心者に多いギア比選択と走り方

ロードバイク初心者の場合は高ケイデンスの維持が非常に困難になりますので、低ケイデンスで重いギアになるようにギアチェンジをして走る場合が自然と多くなります。

しかし、多くの場合でこの走り方ですと筋力アップに代表されるような低ケイデンス高負荷の練習のような走り方になってしまいます。

そのため、長時間の速度維持が非常に困難になりますので、今後の成長のためにはケイデンスの幅を広げていくことが上達には欠かせません。

その際に取り組んでいきたいのが高回転でのもがきの練習になり、最大回転数の向上を目指す練習になりますので心肺には非常に大きな負荷がかかりますが、反復練習を行うことで確実に上達していきますから、諦めずに継続的に取り組んでいくことが重要です。

具体的な方法としては非常に軽いギアで遅い速度から腰をあげて全力で10秒ほどもがいていてから、20秒ほど座って高回転の維持を行うファストペダルの練習が効果的です。


2.ギアチェンジのタイミング

初心者の方が徐々にロードバイクに慣れてきて、ロングライドなどに出かけると加速や登坂などギアチェンジの必要な場面が確実に増えていきます。

そこであらゆる場面に対応できるようにギアチェンジのコツや予備動作についても紹介していきます。


1.登坂と平坦での違い

例えば、平坦の道を走っていたとして信号も少なく加速しようと考えた場合にはギアを重くしていくわけです。

気をつけたいのが無酸素運動の領域に入ってしまうほどの高い負荷をかけないように自身の限界を理解または意識した上でギアチェンジを行うことが重要です。

個人差が大きいので非常に難しい領域の話になってきますが、加速をするまでに息がきれずに周囲との会話も楽しむ余裕があるのなら2枚重いギアにしても恐らく大丈夫ではないでょうか。

もし、息がきれてしまうようなら1枚軽いギアにギアチェンジしてからケイデンスを少しでもあげられように走りに変化をつける必要が出てきます。

次に登坂の場合ですと、短い登りの場合は初心者の方でもダンシングで乗り切れそうならギアチェンジは行わずに力で登りきる選択が有効な場合もあります。

しかし、確実にギアチェンジが必要でインナーを利用する必要がある場合はフロントギアのみ変速してしまうと急な減速により、ペースが乱れてしまったりと良くない影響もあります。

そのため、リアを2枚ほど重くしてからインナーにギアチェンジを行うとスムーズに登坂に入っていくことが可能となります。