シティバイクや子供乗せ自転車の分野では、電動自転車が広く普及するようになりました。
買いやすい価格になりラインナップも増えて、自転車人気とともに定番になりつつあります。その電動自転車にロードバイクがあるのをご存知ですか?
1. 電動アシスト自転車について
電動アシスト自転車は、スタート時や坂道などスピードが出ない場面で、電動機の助けを借りて漕ぎ出しが軽くなる自転車ですが、道路交通法施行規則によって、電動アシスト自転車の人力に対するアシスト比率の上限が1:2と定められています。
ですので、時速10kmからアシスト力が弱まり、時速24kmでゼロなるという構造になっています。
子供乗せ自転車やシティサイクルは基本低速ですので恩恵を受けられそうですが、軽量なロードバイクなら時速24km程度はすぐに出てしまう領域、果たして需要はあるのでしょうか。
2.ロードバイクの電動自転車って?
文字とおりロードバイクの車体にバッテリーを搭載し、電動アシストを可能にしたもので、ロードバイクの軽量なアルミフレームに電動アシストが追加されています。
軽量でスピードが出せる特徴を活かしたままにするために、アシストを利用するのはスタート時と坂道などに限ると想定。
一度走り始めるとそこはロードバイク、アシストの効かない領域まで一気に加速できるので、電池の消耗を抑えて走ることができ、その時間はアシストはもちろん不要。
このアシストの効かない速度で走る時間が長ければ、バッテリーは小さくてもOKという考え方で、一般の電動自転車に比べバッテリーサイズが小さくなっています。
そうする事で車体も軽量なり、24km以上での巡航を可能にしています。
一般の電動自転車に比べるとアシスト力は強くありませんが、こぎ出し時や坂道では明らかに楽で恩恵を感じる事ができます。
ですのでロードバイクに乗りたいが脚力や体力不安…という人には、選択の一つといっていい車種ですし、これから需要が伸びていくかもしれませんね。
3.メリットとデメリット
先に述べたように、ロードバイクの良さを残しつつ、登り坂や漕ぎ出しなどが軽いので、その面に抵抗がある人にはメリットの大きいロードバイクと言えます。
しかしロードバイクにアシストなどナンセンスという考え方があるようで、一般車に比べロードバイクとしては普及が低いのも現状。
選択肢があまりなく価格も高めなので、購入には少し躊躇する印象です。
ですが海外では電動ロードバイクの普及が進んでおり、需要があるのは確か。
日本では規制の面で普及に時間がかかると思われますが、今後選択肢のひとつとして新たなカテゴリーとして認知されるのもそう遠くないのかも知れません。
規制緩和、もしくは性能が上がるなどで選択肢が増えるのを期待したいところです。
なお、ネットなどでは多種多様な商品があり、輸入などで購入できるものもあるようですが、規制に合わないと原付スクーターなどの扱いになったり、公道を走ることができませんので注意が必要です。