ロードバイクのハンドルといえば、ドロップハンドルが代表的で、自転車を知らない人にも認知されているぐらい。

今回はドロップハンドルを中心に、ロードバイクのハンドルについてご紹介したいと思います。


1. ドロップハンドルについて

独特のフォルムのドロップハンドルはロードバイクの代名詞になっていますが、ドロップハンドルの中でも形状やサイズ、素材で細分化されます。

形状では「シャロー」「アナトミック」「アナトミックシャロー」の3種類があります。

シャローは昔からあるクラシカルタイプで、丸ハンとも呼ばれています。

ハンドル全体がやわらかな曲線をしており、どの位置でも握りやすくポジションが出しやすいのが特徴。

アナトミックは一部が直線になっていて、シャローに比べると角ばった印象です。

ブラケット部分が平行になっているので、ブラケットを握った時は楽なポジションになりますが、下ハンを握った時にはブレーキの位置が遠くなります。

アナトミックシャローは一番最新型で、近頃主流になりつつあるタイプ。

リーチが短くドロップ部分が浅く、ブラケット位置から下ハンが一気に曲がっているので、手の小さい人でも握りやすいのが特徴。

文字とおりシャローとアナトミックのいいとこどりをしたようなハンドルです。

素材はアルミニウム合金製がメインで、価格も手頃です。

軽さを追求したい人は高価ですがカーボン製、昔ながらのクロモリ製はクラシカル好みの人に愛用されています。


2. ドロップハンドルのサイズ

ハンドルを選ぶ際、形状や素材もですが、サイズにも注目しましょう。

バークランプ径にはさまざまなサイズがあり、現在の主流は現在の主流は25.4mm、26.0mm、31.8mmの3パターン。

ステムが合わないと取り付けできませんので、手持ちのステムを使うのならきちんとサイズを調べてから購入しましょう。

またリーチ(横幅の直線部分)の長さにも種類があり、最近はリーチが短めのコンパクトタイプが好まれる傾向にあるようです。

リーチがありすぎると肩幅より広く握ることになり疲れやすくなります。

かと言って短すぎるとハンドル操作がしづらくなりますので、自分に最適な、肩幅サイズに近いものを選ぶといいでしょう。

どの形状でどの素材でどの長さがいいか…ドロップハンドルと一言でいっても多種多様ですので、自分の好みや自分にあったサイズ、フレームとの相性や価格などを総合的に考慮しながら探してみてください。


3. ドロップ以外のハンドル

ロードバイクの基本のハンドルはドロップタイプですが、他の形状もありますのでご紹介します。

・フラットバー…クロスバイクやマウンテンバイクに使われている、一文字のハンドルです。

街乗りメインのロードバイクに、フラットハンドルを取り付ける人も増えています。

ドロップハンドルより操作がしやすく、けれどロードバイクの走行性が求められるので人気があります。

・ブルホーンバー…ブルホーンとは「牛の角」という意味。

個性的な独特の形をしていて、主にタイムトライアルやトライアスロンに使われますが、街乗りにも人気です。

またトライアスロン用に「DH(ダウンヒル)バー」と併用している人もいます。

・トラックハンドル…トラック競技(ピスト)で使われるハンドルです。

少し前にピスト(シングルスピード)タイプが流行し、このハンドルがよく使われていました。

ブレーキを付ける必要がなく下ハンしかつかいませんが、公道ではブレーキを付けないと違反になりますので、このハンドルにする場合もきちんとブレーキを装着しましょう。

・ステム一体型…軽量化を狙って、ハンドルとステムを一体化させた形状になっています。

カーボン製なので非常に高価で、また高さ変更ができませんので、きちんとサイズを測り購入する必要があります。

ざっと紹介しましたが、いろいろなハンドルがあり、好みでチョイスできるのもロードバイクの魅力。

自分の好みや使いやすいハンドルで、快適なロードバイク生活をお過ごしくださいね。