シフトチェンジこそがロードバイクの醍醐味であり、きちんとマスターして効率よく使えるようになればより速くより遠くまでライドできるようになります。
走行中にスムーズにシフトチェンジができるように、自分流の練習メニューを考えてみましょう。
1.シフトチェンジの重要性
ギアチェンジの項でもお話した通り、上り坂ではギアを軽くし軽い回転で上りを登りきり、下り坂ではギアを重くしてよりスピードを上げて下っていけるように、沢山のギア数が用意されています。
ロードバイクのギアは、通常前は2〜3枚、後ろは8〜10枚程度ついている事が多いですが、細かいスピート調整には後ろ、大きいスピード調整には前のギアを動かすと効果的です。
峠の上り坂ではフロントギアを軽い方(インナー)、下り坂では重い方(アウター)で走るとスムーズなペダリングができます。
フロントとリアのギアを上手くチェンジする事により、一定のスピードで走る事ができ、シティサイクルでは登れない上り坂が登れたり、長距離を走り切る事ができるようになります。
このようにロードバイクにとって、シフトチェンジはとても重要と言えます。
2.シフトチェンジのタイミング
シフトチェンジはあらかじめ路面状況を把握して、変化する前から行う事が大事。
上り坂を上がる時はギアを軽くし、小さな回転で登っていきます。
こうする事でペダリングを止めきることなく回しながら、登りの頂点まで進む事ができます。
この際上り坂に差し掛かってからシフトチェンジをしていると、その時の失速やペースの乱れから上手く登り切る事ができず降りる羽目になりかねませんし、疲労も蓄積されます。
ですので、上りの少し手前から軽くしケイデンスを上げながら上りに入っていきます。
こうすれば上りに差し掛かる際に、少しでもペースが乱れにくくなります。
坂の頂上から下りに入る時は、ギアを重くしてスピードに負けないペダリングで下ると、よりスピードに乗れますし、平地になったら早めにギアを軽くして、次の変化に備えます。
こうして先を見越して、路面の変化に応じて、こまめにシフトチェンジする事が大事です。
3.おすすめの練習メニュー
峠を走る以外に、普段の走行でのおすすめの練習メニューをお教えします。
それは信号での停車を利用した方法。
通勤、通学、買い物など…信号によってストップアンドゴーを繰り返していると思いますが、これがシフトチェンジの練習にもってこい。
赤信号手前で軽いギアに落とし停車、青信号でスタートする時に軽いギアでペダルを回し、スピードが上がってきたらギアを重くします。ミッション車と同じような原理ですね。
軽すぎても重すぎでもスムーズなストップアンドゴーができませんので、いろんなギアで試してみて、自分なりのシフトチェンジのタイミングや方法を見つけてみましょう。
簡単そうで意外と難しいですが、この繰り返しがロングライドやレースでも生かされてきますし、なれると自然にできるようになりますので、信号以外にもいろんな場面での練習メニューを考えてみてはいかがでしょうか。