ロードバイク乗りにとって、正しいフォームとはどういったものでしょうか。シティサイクルのようにあまり考えずに乗っていると、あまりスピードが出なかったり疲労の原因にもなります。
そこでどういうフォームが理想かを調べてみる事にしました。
1.乗る時の基本フォーム
ロードバイクには基本のフォームがあり、基本通りに乗る方が効率よく、また練習メニューをこなす時や長距離で疲れ方が変わってきますので、ぜひ覚えておきましょう。
まずはハンドルを握る位置からです。
握る位置は大きく分けて3パターンの握り方があります。
1.基本のハンドルポジション
ロードバイクのハンドルは独特の形をしているので、初めてだとどこを握ったらいいかよくわかりませんが、基本の位置はブラケット(ブレーキのあるところ)を握る持ち方。
この位置ならブレーキをシフトレバーも手元なので操作しやすいですし、前傾ではあるものの視界も開けています。
視界はなるべくなら、目線は20〜30mあたり先を見るようにしましょう。
この方が安全ですし、ふらつきも少なく安定して走る事ができます。
特に街中ではブレーキを掛けるタイミングも多いですので、なるべくブラケットポジションで乗るようにしましょう。
2.フラットなところを握るポジション
ドロップハンドルで一番高くフラットになっている部分は、長距離ライドで疲れた時やリラックスしたい時に握ります。
長い間同じ姿勢でばかり走行すると疲れが蓄積しますが、時々このアップライトポジションを取り入れると、背中が伸び姿勢が上がりますので疲労が軽減されます。
フラット部分に補助ブレーキがついていればいいですが、ついていないバイクの場合、ブレーキ位置が遠くなりとっさのブレーキがかけにくくなりますので、安全が確認できる場所でこのポジションにする事をおすすめします。
3.一番下を握るポジション
ハンドルの一番下は、下り坂などで高速走行をする時に握ります。
より前傾姿勢で空気抵抗が少なくなりますので、スピードが出やすくなります。
ただしこの場合もブレーキが遠くなり、また視界が狭くなるので、十分気をつけて走るようにしてください。
2.腕や背中の形は
腕も背中も、基本を伸ばしすぎず曲げすぎないようにしましょう。
腕の形は、腕の中に風船を抱きかかえるようなイメージで、肘を軽く曲げます。
軽く曲げる事によりサスペンションの効果があり、路面から来る衝撃を緩和してくれます。
軽く曲げるとはいえ、肩幅より広がらないように注意しましょう。
背中もアーチ型になるよう意識して、ゆるくカーブさせてください。
伸ばしすぎ、反らせ過ぎは効率の悪い走りになるばかりか、腰痛などの原因にもなりよくありません。
また骨盤の位置にも意識してみてください。骨盤が寝ているとお尻や腰が痛くなったり、肩が凝りやすくなります。
骨盤が寝る事で重心が前傾になりすぎて、腕やお尻、股が圧迫され痛さの原因になります。
しかしこう聞くと腹筋や脚の力の入れ方など意識しがちですが、しっかりサドルに座ると立つ事が多いですので、特に長距離ライドの時など試してみてください。
これら練習メニューに組みこむ事で、さらに快適に乗れ走行性も上がりますので、気にかけるようにしてみてくださいね。